Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
お嬢さんを戴きます
明くる日の夜
社長に送って貰って家へ―
はぁ~
電話しなくっちゃ。
二人共、待ってるだろうな。
電話番号を押し
RuRuRu
ガチャッ!
「はい、高藤です」
「お母さん」
「志織」
「き、昨日はごめんなさい」
見えないけど頭を下げる。
「…本気なの?」
「……」
「志織」
「は、はい。本気です。本当に社長と藤倉さんと結婚します」
い、云っちゃったよ~
「いつから、付き合ってたの?お母さん達、全然知らなかったわよ」
いつから付き合ってたかって…ほんの10日程。
なんて云えないよね。
「まぁ、何となくそういう事になりまして」
「何となくって…志織、それで大丈夫なの?あなた、だって相手は社長でしょ。年齢は…かなり上じゃないの?もしかして再婚とかお子さんもいらっしゃるんじゃないの」
お母さん、社長の事を知らなかったな。
社長ってだけで、おじさんを想像したのか。
「再婚じゃないし、勿論、子供もいないし…社長はまだ、31才だから」
「えっ?」
「一回も結婚してないし」
「……」
「た、偶々、社長ってだけで普通の恋愛結婚だから…心配しないで」
って普通の恋愛結婚だろうか?