Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
二人きりのクリスマス(其の三)
「寝るか?」
「はい」
歯磨きを済ませ、
「あ、恭介さん」
「ん、どうした?」
「雪…降ってきましたよ」
窓のカーテンを閉めようとしたら
雪
「降って来たな」
「フフフ…ホワイトクリスマスですね」
「だな」
そっと肩を抱き寄せてくれる。
「ベランダに出ようかな」
「はぁ?駄目だ!寒すぎんだろ。風呂上がりなんだし。こっから見とけ」
「は~い。…明日積もるでしょうかね?」
「ん~少しは積もるかもな。道路が凍結する可能性もあるし、明日はちょっと早い目に出た方がいいな」
「そうですね」
やっぱり現実的っていうかロマンチックの欠片もないのね。
「ん?」
私が恭介さんの顔を見ていたのか
「どうした?」
「えっ?何でもないですよ」
「ホントに?」
「ほんとにです」
「フッ 何だよ、それ。さっ、もう寝よう。12時近い」
もうそんな時間か。
どおりで眠たいはずだ。