Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
「……」
「お前を抱きたいだけで、早く結婚したい訳じゃない」
「えっ?」
「前にも云ったろ。お前の全てが欲しいって」
「……」
私の全て…
体だけじゃなく、心も…
「お前に…ずっと俺の傍にいてほしい。秘書としてじゃなく、妻として、傍にいてほしい。抱く抱かないの問題じゃねえ。この俺様が、お前にいつも俺の横にいてほしいって云ってんだ。何か文句あるか?」
「社長」
社長、少し赤くなってる。
「確かに俺はせっかちだ。それは分かってる。お前が戸惑う気持ちも分かる。だけど、それでも…お前と離れていたくない。駄目か?」
社長の深い愛情に飲み込まれていく。
「グスッ…グスッ…ご、ごめんなさい…ヒック」
優しく抱き寄せ
「泣くな…ん」
「し、社長… わ、私も社長の傍にいたい離れたくない」
「ん」
指で涙を拭ってくれ
「もう行くぞ。泣き止め。泣いたまま行ったらお前の親に勘違いされる」
「は、はい」