Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~



「お父さん」


「はい」


「結婚を許して頂いたので…出来るだけ早く籍を入れたいんですが」


つ、遂に云っちゃたよ。


「出来るだけ早くって…いつ頃?」


「はい。明日、私の両親に志織さんを紹介しますので、来週にでも」


「……」


「……」


「……」


今度はお父さん達が固まった。


「お父さん」


「あ、来週とはまた急な」


「志織、あなたまさか」


「へっ?」


「お、おめでた…とか」


おめでた…おめでたって?


「違う、違う。おめでたなんてありえない」


お母さん何を云い出すのよ。


「そ、そうなの」


何かほっとしたみたい。


「藤倉さん」


「はい」


「これは母親としての我が儘なんですけど志織は一人娘なんで出来たら花嫁姿を見たいんですけど…結婚式をして貰えませんか?派手じゃなくていいんです。身内だけでも…この子の祖父母も楽しみにしていますので」


結婚式


忘れてた。


そうよ、結婚っていったら結婚式が付き物よ。



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