私の恋愛条件
言ってた。
あの時かすかに思ってたような。
2人なのになんで集合なんだろうって。
『俺やっぱ邪魔だったじゃん』
光舞は立ち上がり、鞄を持った。
「あっ、ちょっと待ってよ!!
3人一緒に行こうよ?」
私は光舞の手首を掴み、引き止めた。
2人きりじゃないのは残念だけど、2人で気まずくなるより光舞がいた方がずっといい。
そう思ったからだ。
人数が多いほど、祭りは楽しい。
『そうだぜ、光舞?』
『2人が言うなら…』
「んじゃ、改めて決まりって事で!」
3人同時に笑顔になり、笑い合った。