私の恋愛条件
珠蘭、見てろよ…─
お前に会い、俺の道が変わったから。
珠蘭がいなかったら、ずっと俺は弱かった。
感謝してる。
《♪~♪~♪》
何?
珍しく電話がかかってきた。
《『俺だけど?』》
《「光舞!!勝ってよ!!
私、調べたの。
第一試合あのライバルの所なんでしょ?」》
珠蘭は走ってたのか、息が乱れていた。
発する言葉の間に、はぁ、はぁ、と聞こえた。
《『珠蘭…』》
《「光舞なら大丈夫!!
私、もうすぐ会場に着くから!!」》
珠蘭、やっぱりお前は優しいな。
こんなやつ、初めてだ。
《『わかった。
絶対勝って帰ってくる』》
《「約束ね!!」》
《『あぁ』》