私の恋愛条件
言っちゃった。
もう取り返しはつかない。
『今日、誰を1番よく見た?』
「え?」
そ、それは…
『光舞だろ?
俺気づいてたんだ。
俺が見たとき、珠蘭は光舞を目で追っていた』
え??
そんな…────
私は鈴空しか見てないはずなのに。
毎日、鈴空の事考えてたのに…
『光舞の事、気になってんだろ?』
「うん」
最近の私は、いつも光舞ばかり観てた。
鈴空を見るより、日に日に光舞を見る回数が増えていった。
鈴空は好き。
ずっと前から大好きだった。
『俺とならいつでも会えるだろ?
あいつ、危なっかしいから、そばにいてやってくれないか?』