私の恋愛条件
─光舞Side─
俺は顔を下げた珠蘭の頬に手をあてた。
恥ずかしいのか目を反らす珠蘭。
俺はもう片方の手で珠蘭の左頬をつついた。
さらに赤く染まった頬。
柔らかくてきもちい。
『俺はそういうお前に惚れたんだ』
すぐ鈴空の前だと頬を赤く染めて、恥ずかしがる。
その顔をいつも見るたび、いつか俺の目の前でその顔が見たい。
そう思ったんだ。
「暑いよ~」
『ご、ごめん』
「うそ!すごく嬉しい!!」
え…?
珠蘭は今までに見たことのない、飛びっきりの笑顔を見せた。
『ふっ』
珠蘭にはまだまだ楽しませてもらえそうだ。
─光舞Side─ E N D