私の恋愛条件
それは、初めて光舞とサッカーをした場所。
全然上手く蹴れなくて、練習にならなかったよね?
光舞の過去を知り、思いを知った。
なんだか泣いちゃって、そして気づいたらベンチで寝てた。
けど、この場所はすごい好き。
落ち着くし、あまり目立たないし、人が来ない校舎の一番奥にある。
ここに来るのは、私と光舞くらい。
「え~っと、あれから15分かぁ…、え?15分!?やば!!」
私は鞄に付いてある腕時計を見るなり、ダッシュで校門を抜けて待ち合わせ場所に向かった。