私の恋愛条件


─鈴空side─


やっぱり、珠蘭泣いたな…─


本当はまだ、ばれたくなかった。


光舞は、まだ珠蘭に言ってなかったみたいだな。


珠蘭には小さい頃からずっと2人でいたからな。


小中ずっと2人で帰ってたな。


中学ではよく、付き合ってるのか?って聞かれる事が多かった。


本当は嬉しかった。


けど、珠蘭はそんな噂されてもずっと傍にいてくれたよな。


いっぱい迷惑かけてんのに…



「鈴空がいなくなるなんて…そんなの嫌だよ」



珠蘭は目に涙を浮かべながら、俺の顔をじっと見つめた。


そんな顔するなよ…



『泣くな…珠蘭
俺かって離れるのは嫌だよ』



俺はそっと珠蘭の涙をふいた。


これからは光舞が大変だろうな。


こんな泣き虫珠蘭が彼女だし。



─鈴空side─ E N D



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