私の恋愛条件


珠蘭、泣いたんじゃ…



『あいつに言ったのかよ!』


『まだだ。
光舞、お願いだ!
あいつには黙っておいてくれ』



そう言われたんだ。


本当は鈴空が1番、珠蘭の事好きなのに。



『珠蘭は、お前の事ずっと見てたんだ』


『え?』



そんなわけないだろ?


あいつにかぎってそれは──。



『俺に告白はしたけど、珠蘭の目には迷いがあったんだ』


『どういう事だよ』


『光舞の事が好きなのに、俺に告白してきたあいつが馬鹿だよ』



何言ってんだよ。


わけわかんねぇし。



『だから珠蘭を頼む!』


『それが鈴空の願いなのか?』


『あぁ』



珠蘭、お前って本当にわけわかんねぇ。


その日から俺は、鈴空に珠蘭を守る。


そう約束した。



─光舞side─ E N D



< 216 / 243 >

この作品をシェア

pagetop