私の恋愛条件
すぐに駅に着いた。
『お前は先行け!!』
「ありがとう」
私は光舞の自転車から降りて、ホームへ向かった。
そこには、鈴空が空を見上げ立っていた。
「鈴空!!」
『珠蘭?』
『鈴空』
光舞もすぐに来てくれた。
2人息が乱れてる。
「今までありがとう!!」
また涙で鈴空の顔がはっきり見えない。
泣いてばっかり。
最後は笑って見送ろうとさっき思ったのに。
『行ってこい、珠蘭』
「光舞…」
私は鈴空に抱きついた。
『お前、この前とかわんないじゃんか』
笑って鈴空は頭を撫でてくれた。
優しく温かい手で…
『珠蘭、幼稚園の頃からずっと、好きだったぜ』
「ばかぁ…」