私の恋愛条件


そんな事今になって言わないでよ。


じゃぁ、私なんで降られたの?


うぅぅん。


今はそんな事いい。


頭の中に鈴空との数々の思い出がよぎる。


重たい物持ってたら、すぐ変わってくれたり。


いつもいつも、私の隣にいて何かあったらすぐ、励ましてくれたり。


私が泣いたら、心配してくれて小さい頃は一緒に泣いてくれたね…


『泣き虫珠蘭~』なんか言って、最後は私を笑顔にしてくれた。



「私、さよならは言わないよ?
またね…鈴空、これ読んでね」



私は鞄から1通の手紙を出した。


あの話しを聞いた日、家に帰ってすぐに便箋を取出し書いた。



『うん、またな』


『鈴空!
今までありがとな?
お前がいたから、サッカーができた。
感謝してる。ありがとな!』


『Thank You、光舞♪
珠蘭を頼んだぞ?』


『あぁ、またな』



鈴空は電車に乗り込んだ…─


このドアが閉まると、もう会えない。


いや、また会えるよね!



『光舞、珠蘭、好きだ』


「『馬鹿!」』



3人皆、その言葉で笑顔になった。


やっぱり鈴空はすごいや──


私達を一瞬で笑顔にしてくれる。



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