私の恋愛条件


あれ??



『なっ♪』



私の蹴ったボールはいつもへなちょこボールなのに、なぜか綺麗に一直線に智の方に返った。


あり得ない!!


1秒違うだけで、こんなに変わるなんて…



「智…」


『ん?』


「なんで智、こんなにサッカーできるのに、頭悪いの?」



智は誉められると思っていたのか、目を閉じ頷きながら聞いていた。


が、



『ん??お前!
ちょっとは誉めるくらいしろよ!』


「やだね♪」


『ふっ、ま、精々頑張れよ?』



笑って智は手を振り、ここを後にした。



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