私の恋愛条件


『珠蘭、誰見てんだ?』


「ふぇ?い、いや何も」



急に鈴空が私の顔を覗いた。


発音可笑しくなったじゃんか。



『そか♪』



《キーンコーンカーンコーン…》


おし!


チャイムナイス!!


鈴空はそのまま席に座った。


私の席から遠い席に。


私は一番左の5番目。


鈴空は一番右の2番目。


かなり遠かった。



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