私の恋愛条件


あれから1週間が過ぎ、光舞とは何も話さずにいた──


鈴空はそこに何も触れてこなかった。


気使わせてるのだろう。


ひんやりした廊下。


昼休み1人で歩いていると、前から光舞が歩いてきた。


通りすがり。



『放課後、屋上で待ってる』


「え?」



振り返った先には、光舞の姿はなかった。


放課後、屋上。


いったい何?



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