私の恋愛条件
そう言って頷くと、鈴空はすぐ教えてくれた。
『これでよし』
鈴空は私のワークに何か落書きをした。
「何これ~?」
『棒人間』
棒人間の隣に吹き出しマークを書き、中にこの問題のやり方が書かれていた。
そういや鈴空のノートにもこの変な棒人間あったようなぁ。
「変なの~」
『変じゃないだろ?
けっこう上手くなってきたのに』
頭は賢いのに美術は3。
絵は苦手な方みたい。
小学校の図工の絵はひどかったなぁ。
皆笑ってたもん。
「でもありがとう☆
わかりやすい!」
ヤバイ...
目が合った───
胸の鼓動が高まる。
恥ずかしい。
けど嬉しい。
2つが交ざり合う変な気持ち。
それが私の恋だ。