私の恋愛条件


悲しい顔してる人なんて、簡単にわかる。


そういう物でしょう?



『何人?』


「確か…16人」


『少なっ!!』



えっ??


初めて光舞の突っ込んだような口聞いた。


ちょっと意外な事みたいに私は光舞を見つめた。



「なら入ろうよ?」


『でもなぁ…今さらだろ?』



確かにもう夏だけど...


あれ??


夏だったら先輩引退する人いるんじゃ…


そしたらまた人数少なくなるし!!


ますますヤバイじゃん。



「私、マネージャーやるから」



今がやるチャンスかも。


憧れではあったけど、言いにいく自信がなかった。


もちろん鈴空は知らない事。


サッカーの事を全く知らない私がやっていいものなのか、それはわからない。



『ふ~ん。頑張れ』


「じゃなくて!!
え~っと、あの、だから──」


『何?』



うまく言えないよ。



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