小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―
《ピルルル!》
「って、うわっ!・・・電話だ」
誰もいないシーンとした校舎の中で
けたたましい電話の着信音が
私のポケットから鳴り響いた
とっさにディスプレイを確認してみる・・・
げ、指揮官だ・・・
「ちょ、ちょっとすみません・・・」
「は、何だよ」
「え、えっと、電話ですよ、電話!
あ、もう校門までの道、わかりましたから!
ありがとうございましたぁああ!」
私は後ろを振り向かず、
超特急で廊下を走った
そして女子トイレの個室に入り、
通話ボタンを押す
「も、もしもし・・・」
≪ちょっと小豆!さっさと出なさいよ!!≫
「あ、すいません・・・
周りに人がいたもので・・・」
≪まぁ、いいわ、今、どこにいるの?≫
「えと、学校です・・・
もっと言えば、中舎2階、
右端の女子トイレ、個室は3番目で・・・」
≪そんな詳しくは聞いてないわよ!≫
「は、はい!すみません!≫
≪それより、学校にいるんだったら話が早いわ」
「は、はぁ」
≪体育館の女子トイレ、
3番目の個室にて、悪霊予知情報よ≫
「は、はい!」
≪予知時間は後5分後、被害者は1名、
それとレベルは強中くらいよ、
黄泉の国への連行が予知されているわ≫
「わ、わかりました!」
≪いいわね、相手は悪霊よ、
随分と昔からそのトイレに住み着いているみたい≫
「了解です!お任せください!」
≪私も後からすぐ行くわ!
それまでには、封印しといて頂戴ね!頼んだわよ!≫
「はーい!」
≪じゃ≫
・・・電話終了っと