小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―

さて、体育館のトイレに話を戻します

今回の予知は

黄泉の世界への連行ということ

ちなみに、黄泉とは

死んだ人が行く場所のことです

連れて行かれると、

人間でいう死になってしまう

そして無理やりだった場合は、

肉体は黄泉へ行ってしまうが

魂はこの世界に宿っているため

今度はその魂が何か

悪さをするかもしれない・・・

絶対にそんなこと許さない!

まだ生きていける人なのに、

その命を無理やり終わらせるなんて・・・

絶対、私が阻止してみせるんだから!

よっしゃ、体育館行くぞ!

と張り切って拳を上に挙げると

「おい」

上から声がした

とっさに、上を向くとそこには・・・

「デ、デカ男!」

「失礼だな、チビ豆」

顔をドアの上から

にゅーっと出していたデカ男がそこにいた

大野大地ぃぃいい!

な、なぜ、そんなところに!

「なんでってか?
 そりゃ、お前が中々戻ってこないからだよ」

「だ、だから先に帰ってもいいよ
 っていったじゃん!」

・・・ていうか、

なんで私が心で思ってることわかんのよ!

この人!!

いや、その前に・・・

「あのさ、ここ女子トイレなんですけど・・・
 しかも、もし私がトイレ中だったらどうすんのさ!」

「別にお前の下半身なんざ、興味ねぇーもん」

か、下半身って・・・

「ス、スケベ!!ドスケベェェエ!!」

「あたっ!何なんだよ!」

私は思いっきりドアを開けた

奴はドアの上に顔を出していたので、

首にドアの角が激突したみたいだった

・・・んなの知るかぁああ!
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