小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―

あの時のね 気にしてたのか

案外 小心者なのね

私は一回身体の中に怪我を取り込んでから

徐々に治していく手法

取り込んだ怪我の場所に痣が出来る

これが治してるって証拠だし

治ったら自然に消えるから大した心配はしていない

「大袈裟だなあ もう」

「チビ太に何かあったら奈緒姉に殺されるからな」

デカ男くんもお姉ちゃんの奈緒ちゃんには頭が上がらないんだ

何かこんな大きい身体なのに変なの

想像したら ちょっと面白くてクスクスと笑いが溢れた

そして2人で他愛もない話をして

並んで歩いていたら いつの間にか学園へ到着していた

いつも一人で歩く道より体感スピードは驚くほど早く感じた

そして私達 主に大ちゃんに注がれていた沢山の視線を私は気付かなかった

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