小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―
「と、とりあえず、
中に連れ込まれた教頭先生を
助けてあげなくちゃ・・・」
「助けるっつったって、どうすんだよ?」
「どうするって・・・中に入るしか」
「あぁ?バカ言うな、
ぜってえ、入らせねぇから」
「な、なんで・・・」
「お前、瘴気吸いすぎなんだよ、
頭ん中軽く麻痺してやがる」
「な、そんなデタラメ!」
「喋るな、デタラメじゃねぇーよ」
「・・・じゃあ、何でそんな事わかんのよ」
「は?」
「とぼけないでよ・・・
さっきだって、私の心の中で思ってたこと
わかってたみたいだし・・・なんで?」
「ぷっ、うっははははっ」
「なっ!笑わないでよ!」
デカ男は急に笑い出す
い、意味わかんない!
かっこつけて上から目線で何なのよ!
いったい・・・こいつは
「俺も能力者だよ」
「へっ!?」
「いちいち、
そのマヌケな声出すんじゃねぇーよ」
「だっ、だって・・・」
「俺は透視者、
一般にサイコメトリーって呼ばれてる奴だよ」
「さ、サイコメトリー!?」
「あぁ、お前と一緒の警察部隊、
総合能力科のSNの1人だ」
「え、えぇぇえええ!うそぉお!?」
「ウソじゃねぇよ」
「どういう事・・・!」
能力者は極わずかの人だけ
しかもサイコメトリー、透視者は
人の心を透視、見ることが出来る
ってことは、
今までのも読み取られてたってこと!?
ていうか、SNの人が他にもいただなんて!!
と、私がデカ男の存在に
ビックリしているころ、
忘れ去られていた花子さんは
【己ぇ・・・花子を忘れよって・・・
許さない・・・】
「おい、花子が動き出したぞ」
「あっ、ど、どうしよう・・・」