小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―
「大地ー!お待たせー!」
「おう、やっとか」
奈緒姉が
やっと車と一緒に戻ってきた
「とりあえず小豆の家まで、
送っていくから」
「ほーい」
そして20分くらいで、
小豆の家とやらに到着した
・・・ん、ここちげーじゃん!
ここって、警察本部じゃねぇかよ!!
「なぁ、ここ本部じゃねぇーかよ?」
「えぇ、そうよ
そういえば、大地は
久しぶりだったわよね」
「え、あぁ、そうだな」
10年ぶりくれぇーかな
俺は幼いころから
誰にも打ち明けなかったが
物心付いたときには、
もう能力が目覚めていた
ガキのころから、
普通に心の声が聞こえてくるのは
みんな同じだと思ってた
でも、6歳のときに
超能力検査を受けて
それが能力だとわかった
それから1年、
本部の指導を元に
超能力の訓練に明け暮れて
自分の能力を
晴れて使いこなせるようになった
あ、チビ豆を見かけたのは、
もっと前だったけどな
ってことは・・・
「なぁ、俺がここ来たのって
6歳が初めてじゃねぇーえの?」
「んー、もうちょっと前に
来たことあったと思うけど・・・
それがどうかした?」
「や、何でも」
俺もSNの1人だが、
本部出勤は一度もした事はなかった
ま、俺は戦闘向きの
能力者じゃねぇーしな
そして建物の中へ入り、
一つの部屋に案内された
「はい、ここよ」
「ここって・・・」
「小豆の部屋よ、や、家って言うのかしら」
一式の家具が揃えられた、
ピンクの部屋
本部の中に、
こいつの家があったんだ
「・・・家族と一緒に過ごしてたわけじゃ
ねぇーんだな、こいつ」
「・・・えぇ、まぁ、そのことは、
本人の口から聞いてちょうだい」
奈緒姉の言葉をよそに、
部屋の中へ入った
・・・まぁ、こいつ好みなんだな
このねちっこいピンクは
ベットの脇には
ぬいぐるみがずらーりと並んでいた
さすがに、こうもいると・・・・
気持ち悪りぃよ
常に誰かに監視されてるみてぇーじゃん