小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―
「うっひょー!千歳、モテモテー!」
女好きの結城は食いつく
・・・バカだな、
こいつも女に十分
キャーキャー言われてるくせに
「千、すごい人気じゃない」
「相変わらずだねぇ」
「おぉ、りー、色葉!」
声を掛けてきたのは、
北河鈴可(きたがわりんか)
あだ名はりー
割と身長が高く、男子にモテる
責任感が強くて、
物事は白黒ハッキリさせるタイプだな
もう1人は、
秋山色葉(あきやまいろは)
こいつは、鈴可とは違って
美しいってより、可愛い系の女子
まぁ、ありきたりの要素の持ち主
身長は鈴可よりは、結構低めだが
チビ豆よりは絶対デカイ
「・・・ねぇ、大地、
転校生の小清水さん、
まだ学校に来てないのね?」
鈴可が小声で尋ねる
「あぁ、まだ寝てたよ」
ありのままの真実を伝える
あいつ寝てたしな
いつ起きるかわかんねぇーし
「えぇ!大ちゃん、
寝込みを襲ったの!?この変体!!」
「え、マジかよ、大地!
お前、そんな趣味があったとは・・・」
「はぁあ!?ちげぇーよ!
つか、なんでそうなるんだよ!!」
結城と色葉は同士だ
変な頭脳の持ち主、マジ似てる
「・・・ちぇ、つまんないの」
「マジつまんねぇー」
こいつらなぁ・・・
「とりあえず、
起きたらこっちに連れて来てよね?」
「わかってるよ、
さっき千歳にも言われたし」
「なら、いいけど・・・」
鈴可は用心深い
どんなことに対してもな
それに比べて、こいつは
「念には念をってね!大ちゃん、
小清水さんのこと、
すっごい気にかけてたもんね~!」
「はぁ!?何でそうなるんだよ!?」
人をいじる
とにかく、いじる
だから女子にも男子にも
この性格は評判がいい
「まぁ、頼んだわよ」
「よっろしくね~!」
「へいよー」
曖昧に返事はしたものの、
あれだぁねぇ・・・
あいつにどう話そうか
「なぁ、3人とも
やけに大地に任せるな?」
「あぁ、まぁな」
これは俺が頼んだんだ
あいつの為にも
何とかしてやんねぇーと