オレらは青春爆走中【完】
3*藤条の過去
*藤条の過去
オレ、三田村、英介がそんな決意を抱いて立ち上がっていた頃の藤条はというと…。
隼人Side
「はぁ…」
俺・藤条隼人は、布団の中で深いため息をついていた。
…あ〜、絶対、あいつらに心配かけてるよな…俺…。
そんなことを考えながら、頭まで布団をかぶる。
…きもちわるい
そう感じつつも、あいつらのことを考えると気が気ではなかった。
そろそろ、あいつらは、俺の体調不良の理由を探りはじめてるだろうから。
…てか、それって…俺のせいだよな…
少し責任を感じたが、あまりのダルさと吐き気に布団から動く気になれなかった。
「あいつらが…俺の過去知ったら俺は、どうすんのかな…?」
俺は、ふっと苦笑した。
…はぁ〜、マジ、ダセーな…
最初は、あんな奴らいようがいまいがどうでもよかった。
でも、あいつらと過ごしてく日常を最近の俺は、楽しいとすら感じるようになってきたんだ。
「…俺は、どうしたんだろ?」
俺は、ポソッとそんな疑問を吐き出していた。