オレらは青春爆走中【完】


『三田村も話していたように、藤条の最初の行動…気にならないか…?』




「最初って…三田村を遊びに誘ったってやつか?」




あぁ、と英介が相槌をうつ。




『それに、たぶん、これは、オレの推測なんだが…藤条は、母親の墓参りに一人で行きたくなかったんじゃないか?だから、気がまぎれるようにいつも、うるさい三田村を誘ったんだ。』




何気に三田村に対して酷いことを言っている英介を横目にオレもさっきの三田村の話を思い出していた。




「…だな、もしかしたら、一人になったら母親のことを思い出して嫌だから…とか…?」



「う〜ん」と、頭を悩ませるオレと英介の間に、




『ちょ、ちょっと待てよ!じゃあ、合宿はどう関係してるんだ?隼人が体調崩したの合宿に来てからだろ??』



三田村が口をはさんできた。


しかも結構まともな意見をだすのな…。



『…確かにそれは、思いつかなかったな…合宿が何か関係してる可能性が高いかもな…』



英介も三田村の意見に賛成のご様子だ。




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