オレらは青春爆走中【完】
『…そうだね…。どうしようかなぁ。』
なんで…松田は、そんなに冷静なんだ??
「だ、誰も助けにきてくんないかも…。」
またオレは、目に涙を浮かべる。
『大丈夫だって。すぐに助けにくるから。』
何も心配していない様子の松田に対し、
「な、なんでそんなことわかんだよ…。」
オレは、こう尋ねた。
『ん?だってもう連絡したから。』
松田は、そう言って、ほらっとオレの目の前で携帯電話をふって見せた。
…………な、なんなんだよ!!最初から言えよな〜!!
オレは、驚きと怒りのあまり言葉を失った。
口をぱくぱくさせるオレを見て松田は一言、
『…まぁ、三田村もスリルがあって楽しかったでしょ?』
こう言い放った。
「楽しいわけあるか〜!!!」
オレの悲痛な叫び声が旧校舎中に響き渡った。