オレらは青春爆走中【完】
4*そして、過去から現在へ
*そして、過去から現在へ
―――――…
オレは、何かふっきれたような顔をした藤条を見ていた。
鈴木とも和解したみたいだし…本当によかったと思う。
そんなことを考えていると、
オレの視線に気付いた藤条がオレのほうを見た。
そして、
『今回は、松田のおかげだと思う…ありがとな…』
あの藤条が頭まで下げて礼を言った。
…今日は、雪かな…
「っ!オレは、なんもしてないから!!藤条が自分で乗り越えたんだろ?まぁ、お前に何があったかはしらんけどさ、話したくなったら話せよ?」
『あぁ、ありがとな…』
…訂正します…今日の天気は、雪ときどき、みぞれ。場合によっては一時、嵐になるでしょう…。
素直な藤条に対してこんな失礼なことを考えていると、
バタバタ、バタバタ。
廊下を走る足音が聞こえてきた。