オレらは青春爆走中【完】
バタバタ、バタバタ
その音は、だんだんオレらがいる場所に近づいているようだ。
そして、
バンッ!!
ものすごい音がして、開かれた扉を見ると、息をきらして肩で呼吸をする三田村と英介の姿があった。
「!!三田村?英介?なんだよ…そんなに慌てて…」
ポカンとした顔で2人を眺めていると、血相をかえた三田村がオレに掴み掛かる。
『松田!!お前、無事か??』
は??
三田村の言葉に目が点になる。
『江山殴ろうとしたんだって!?てか、殴ったの??』
そう言って、三田村は、心配そうにオレの肩をゆすった。