オレらは青春爆走中【完】
オレがそんなことを考えているなんて全く思っていない三田村は、
早く行こうぜ!!と、楽しそうにオレを急かす。
そして、オレは、三田村に引きずられるようにして校舎の中に足を踏み入れる。
…三田村引っ張りすぎ…。
オレは、ため息をつきそうになったが、あえて我慢。
校舎の中に入ると目をキラキラさせた三田村がいた。
『松田ぁ〜、なんか入学式ってテンションあがんな!!新しい友達できっかなぁ〜?』
…小学生かよ…。
と、心の中でツッコミをいれるオレ。
『うわ〜、やっぱ、中学とは違うな!!スケールがでかいよな、うん!』
三田村は、嬉しそうに何度も頷いていた。
そんな三田村を見て、
「…はぁ〜…」
オレは今日何度目かの小さなため息をこぼした。