オレらは青春爆走中【完】
3*毒舌美少年 藤条 現る!!
*毒舌美少年 藤条 現る!!
『………ちょっと、お前らいい加減に退いてくんない?掲示板見えないんだけど…?』
掲示板の前で騒いでいたオレたちの後ろから不意に声が聞こえた。
オレと三田村が同時に振り替えると、そこには、オレよりもさらに背が小さな………美少年が立っていた。
…オレの身長が173cmくらいだから…コイツは、168cmくらいだな…。たぶんオレとでも5cmくらいは差がありそうだ。
…ちなみに三田村は、183cmくらいだったと思う…。…くそっ…。
そんな分析をしてみる冷静なオレ。
『あぁ〜、悪いな。すぐ退くから。』
あまり悪びれた様子はなかったが、三田村はそう言って掲示板の前から退いた。
『………どうも。』
ボソッと呟いて礼を言う美少年。
なんだ案外良い奴そうだと思ったのもつかの間、
『…つーか、てめー、俺のこと見て、チビって思っただろ??アンタ自身十分チビの部類だから。』
美少年の口から出たとは思えないその暴言に、柄にもなくオレは、三田村と共に唖然とした様子で立ちすくんでしまった。