オレらは青春爆走中【完】
驚いて、振りかえる俺の前にさっき掲示板で会ったもう1人の男が目にはいった。
…つか、デカッ。巨人かよ…。
内心で、そんな悪態をつく俺の目を真っ直ぐ見つめてソイツは、話しだした。
『……人と話す時は、人の目を見て話せよ。てか、いちお、松田が話し掛けてんだから無視することねーじゃん??』
…は?なんだコイツ。いきなり説教かよ。お前は、俺の保護者か!?
そんなことを思っていたが、
コイツがニカッと笑ったのを見た瞬間、バカにしてるわけではなく本心から言ってることがわかった。
……なんだコイツ?ちょーし狂う…。
『じゃあ、せめて、名前くらい教えろよ?』
…なぜだろうか。コイツがこの言葉を言った時…つい名前を言ってしまったのは…。
「…。…藤条。」
さらに、図々しくも下の名前まで聞いてきたソイツに素直に、
「…隼人だよ。」
と、答えてしまった俺。
…ホント、ちょーし狂う…。