オレらは青春爆走中【完】
…って、今は、三田村じゃなくて中島だよ。中島。
どうすっかな〜
そんなことを考えていると、
『…これをもちまして、神城男子高校入学式を閉会いたします。新入生の皆さんは、自分たちのクラスにそれぞれ移動を開始してください。』
いつの間にか入学式が終わっていた。
司会の先生の言葉から皆、移動を開始し始める。
『オレたちも行こうぜ?』
「おう。」
隣で爆睡していた三田村は、いつのまにか目を覚ましていたらしい。
伸びをしながら立ち上がった。
オレも三田村の言葉からおもむろに立ち上がる。
そして、三田村は、
『隼人も一緒に行こうぜ??』
1人で行こうとしていた藤条を誘った。
『……。』
無言の藤条に対し、オレは、
「行こうぜ?藤条。」
藤条の顔を見て、ニカッと笑った。
『……おぅ…。』
オレらの言葉に藤条は、少し下を向きながらも了解してくれた。
…やっぱ、おもしれーヤツ!