オレらは青春爆走中【完】
ガヤガヤ。ザワザワ。
自己紹介も無事に終了し、今は、放課後。
『じゃあ、今日は、もう帰っていいぞ。明日から学校だから遅刻すんなよ〜?』
吉川が教室を出たのを見計らって、藤条と三田村がオレの席に近づいてきた。
『お前、マジ、サイコーだわ。』
未だに笑いをこらえきれないのか、藤条が肩をふるわせながら話しだした。
『隼人!!松田を甘やかすな!ちょーしのるから。てか、オレは、また心臓が止まるかと思ったぞ。頼むから何かをおっぱじめる時は、あらかじめ申告をしてくれ!』
三田村が慌てて藤条にツッコミを入れた。
『……一回止めてみれば?』
不適な笑みを浮かべながら藤条は言った。
『そ、それは、オレに永遠の眠りにつけと遠回しにいってるのかい?隼人くん…』
顔を真っ青にしながら、三田村は藤条に尋ねた。
『…?それ以外の何に聞こえたのかな??ゆーとくん…?』
藤条は、ニヤリと口角をあげた。