オレらは青春爆走中【完】
『賭け?』
中島が横目でオレを見ながら言った。
「そう。賭け、オレが勝ったらお前がオレの友達になる!んで、オレが負けたらお前の願いを一つ聞いてやる…どう?おもしろそーだろ??」
そう言って、ニヤリと笑うオレ。
そんなオレに対し、中島は、
『…何それ?意味わかんないんだけど?』
まるで、不審者でも見るような目付きでオレを見つめた。
「なんで?意味わかるだろ??自己紹介の時に言ったじゃん、オレは、お前と友達になりたいんだって!」
真剣にそう言ったオレ。
しかし、当の中島は、
『…何が目的だよ?』
本気で意味がわからないという呆れたような目線をおくってきた。
しかし、すぐさま、
『オレとつるんで何になるんだよ?』
中島がいつにもない真剣な表情でそう言った。
「…さぁな?強いて言うならオレの勘かな…?お前とつるめばおもしろい高校生活送れるかもってな?」
オレは、クスクスと笑いをこぼした。