オレらは青春爆走中【完】
まるで、空を歩いてるみたいだった…。
オレのシュートしたボールをいとも簡単にキャッチし、ふわりと華麗に着地する。
素直にすごいと思った。
だから、アイツの勝負にも乗ってやったんだ。
…もしかしたら、久しぶりにワクワクする試合ができるかもしれない。
顔には、出さなかったが、内心、オレは、嬉しさでいっぱいだった。
だからかな…。いつものオレなら、乗るはずのないそんなくだらない賭けに…、
『いいぜ。』
って、乗ってしまったのは…。