オレらは青春爆走中【完】
『…何?』
英介が藤条に聞いた。
『あのさ〜、何にそんなに不機嫌なのか知んないけど、態度悪いんじゃない…?』
藤条が壁に背をつけながら答えた。
…い、言っちまった…
オレは、内心、焦りを隠せずにいた。
「な、なに言ってんだよ、藤条?皆で仲良く…な?な、なぁ、三田村!!」
『そ、そうだぜ!2人とも!そんなこと言わないでさ!仲良くしよ〜ぜ…?』
三田村も慌てたようにそう言った。
『…別に俺は、喧嘩売ってるわけじゃないんだけど…?』
『オレも。』
藤条と英介が同時に言った。
…案外、コイツら気が合うかもな…。
2人の言葉に内心、安心したオレは、ホッと胸を撫で下ろした。