オレらは青春爆走中【完】
『な、なんなんだよ?その笑いは…』
『さぁ?別に気にしなくていいよ』
藤条は、あっけらかんとそう言った。
そんな藤条を青い顔をして見つめる三田村…。
…ちょっと、可哀想になってきたぜ…。
「ま、まぁ、せっかくだし…これからファミレスでも行かね?」
ひとまず、場の雰囲気を和ませようとオレは、口を開いた。
『お、おう。いいな!松田。隼人と中島は、どうする??』
やっと、三田村のテンションが上がってきた。
『俺は、別にいいけど…?』
『オレも。今日は、部活じゃなくて、自主練だし』
藤条と中島も了承してくれた。
そして、この日を境にオレらは、『無敵の4人組』として、ちまたでちょっとした有名人になるなんて、この時は、まだ誰も予想していなかった。