オレらは青春爆走中【完】


『いいじゃん?少し一緒にカラオケでもって誘ってるだけだろ?』





オレたちが声のしたほうを振り向くと、明らかに柄が悪そうな二人組が女子高生らしき女の人の手をつかんでいた。



『や、やめてって言ってるでしょ!?』





…ん?何かこの声聞き覚えが…。



そう思った瞬間、女の人がこちらをくるりと振り返った。




…!!!??



少し、キョロキョロとしていた女の人の視線は、オレの姿をしっかりととらえた。




…や、やばい




オレは、瞬時に席を立ち、出口へと向かおうとした。



『え?松田?』





三田村の焦ったような声が聞こえたが、今は、そんなことに構っている暇はない。早く逃げなければオレの命にかかわるんだ!!




しかし、気づいた時には時既に遅し…。




『ひぃーろきぃ〜』




女の腕がオレの腕をつかんでいた。



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