オレらは青春爆走中【完】
…まぁ、悪い噂たてられるより全然いいけどさ…
「知ってるけど…それがどうしたわけ?」
オレが冷静に答えると、三田村は、え〜つまんない!知ってたのかよ〜。と、言って、オレを見つめた。
…その反応…ウザイ…
『なんだよ〜知ってたわけ??じゃあ、隼人と中島は知ってた??』
オレが内心でそんなことを思っているとは知らない三田村は、オレの横で話している藤条と英介にも同じ質問をした。
『知ってる』
『うん』
2人は、あっけからんとそう答えた。
そして、藤条と英介がフツーに頷いたのを見た、三田村はというと、
『なんだ〜つまんねぇの!!』
と、口を尖らせていた。
「なぁ、そんなことより、もうすぐ新入生歓迎合宿があるじゃん!」
三田村を無視してオレは、話し始めた。
後ろから、無視すんなよ〜という三田村の声が聞こえたが、気にしないオレ。
『あ〜そういえばあるな。合宿。』
藤条がめんどくさそうに答えた。