オレらは青春爆走中【完】
――…
「おぉ、合宿日和〜」
オレは、バスから降りるとおもいっきり伸びをした。
『…なんだよ。合宿日和って…』
後ろからそんな英介の呆れたような声が聞こえたが、気にしない。
そう、今日は、待ちに待った合宿の日。
テンションも上がるってもんよ。
『みんな、クラスごとに並べ、早くしろ〜』
担任の吉川が大声で叫んだ。
「ほら、並ぼうぜ?伸吾ちゃんがお怒りだ」
オレは、三田村、藤条、英介に声をかけつつ、自分も列に並ぶ。
(ちなみに、担任の吉川は、我が1年2組内で¨伸吾ちゃん¨と呼ばれている。)
『おう!了解』
オレの言葉に気づいた三田村が返事をしてくれた。
その後ろでは、藤条と英介もおとなしく自分の場所に座っていた。