オレらは青春爆走中【完】
『おい、松田?』
『…』
三田村は、いきなりのオレの行動に目を見開き、英介は、無言でオレらを見つめていた。
『お、おい、松田?と、藤条どうしたんだ?』
慌てたような伸吾ちゃんの声を無視し、藤条を連れていくオレの後ろで、何か察してくれたのだろう。英介が伸吾ちゃんに、実は、藤条朝から具合悪そうで…などと説明してくれていた。
サンキュー、英介…
オレは、心の中で英介に感謝しつつ、部屋までの道を急いだ。