続・恋雪


「だから、染井さんも…数年経った今でも涙を流せるんでしょう?」




おばあさんのことを想い続けていたから…


きっとおばあさんを避けてしまったことを悔やんで…


誰かに八つ当たりをしなければならない程自分を憎んで…



苦しみ続けた。




「………っ…香椎、空…」




「?」




「…………ありがとう。」




彼女は照れながら小さくそう、呟いた。
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