続・恋雪


「自転車に乗れない、とか?」




相羅がぐいっと肩を掴み、私の目を見て聞いてきた。




「……乗れた。自転車には乗れたよ。」




乗りたくないだけ。




「そっか。…じゃあ、俺と水曜日の放課後は映画でも見に行くか?」




――…無理に聞かないでくれてありがとう。


だけど…
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