続・恋雪


「あなたのお母さんはきっと空ちゃんを自ら望んで産んだのよ。」




「でも……」




「私と正さんの間に子供が出来なかったから、きちんとは理解できていないだろうけれど、」




そこで一拍置いて遠子さんがニコリと笑う。




「空ちゃんが家に来てくれて思ったの。
娘がいるってこんな感じなのかしらって。」




ポタリ…




私の頬からまた涙が流れ落ちた。
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