不器用なココロ
~夢亜side~


「ちょっ、ちょっと、杏!?」

なにこれ!?

あたしはいま、杏の家で、髪はまかれて、淡いメイクもされている。

「明日、告白するんでしょ。なら…、いつもの、二つ縛りにすっぴんなんて、さよならよ。」

「で、でもぉ…。」

「かわいいから。大丈夫。メイク、覚えた?」

「覚えたけどぉ…。」

「明日、メイクと髪が、いつも通りだったら許さないわよ。」

うん…。

わかってる。

少しくらい、おしゃれするべきだって。


自信ないよぉ。

ㇷ゚ルルルル…

杏のケータイがなる。

「ちょっとでるね。」

「うん。」

「こっちは、準備OKだから。」

『あぁ。』

声、漏れてるよ。

男の子かなぁ?

まぁ、男友達も多い杏は、フツーのことか。

「じゃぁね。」

「ばいばい」

と、いって、あたしは、家に帰ることにした。

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