大好きなキミ
「今、何してる?」


やっと聞けた。


ねぇやましい事がないなら言ってくれるよね?


「あー…と、今仕事中だよ?」


嘘…ついた…


「女の人と歩くのが隼人くんの仕事なの?」


こんな事言いたくないのに口が勝手に動く。


「え…なんで知って…!」


あからさまに焦る隼人くんの声。


ひどい…信じてたのに…っ!


「仕事とかうそだったの!?」


「それはっ!」


「ひどいよっ、信じてたのに!!」


「ちがっ「隼人ぉ~?早くしてよ~!」


女の人の声…しかも呼び捨てっ!


「もういいっ!隼人くんのばかっ!」


「ちょ「ツーッ…ツーッ…」


隼人くんの言葉を無視して携帯を切る。


「もうっ…ばかぁっ!」


泣きたくないのに…悔しいから泣きたくないのに…っ!


なんで涙なんか出てくるのよっっ!
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