enjoying!

あたし、すっごい鼻声だ。

恥ずかしい。

 「笹嶋のことだよ。
  あの野郎、ベスト4まで残って
  やがる!」

歩斗の言葉に思わず吹き出してしまった。

 「…笹嶋さんのことばっか。」

 「はぁ!?
  オレがいつ…。」

毎日でしょ?

 「そんなに笹嶋さん好きなわけ?」

 「バカ!
  んなわけねぇだろ!!」

少しだけ気が紛れた。

でも…なんでだろう?

 「…へへへ。」

 「愛華…?」

涙が溢れた。

やっぱり後悔の方が大きかった。

 「ゴメンね。
  やっぱ上手く笑えないや。」
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