enjoying!
あの日から何も変わってない。
海斗が言葉を繰り返した。
「…日花梨は?」
「…あたしは…。」
高校でテニスを続けるんなら藤乃宮。
でも、あたしにはもっと違う可能性があるかもしれない。
たまにそんなことを考えてしまう。
「…少なくとも俺は…
高校でもお前と一緒にいたいと
思ってる。」
「…海斗?」
…今、何気に恥ずかしいこといったよね?
顔真っ赤だよ、バカ。
「わりぃ、今の忘れて。」
そんなこと言われたら…あたし…。
「…あたし頑張る。
海斗と一緒に藤乃宮に行く。」
「え?」