enjoying!

 「じゃあ、佐伯先輩も話しかけれ
  ばいいじゃないですか…。」

なんかあたしが悪いみたいな感じになってるよ…。

 「んなもん恥ずかしくて…。
  話しかけられねぇよ!
  緊張するわ、アホ!」

 「遠田さーん!」

 「あ、はい!!」

噂の木下さんに呼ばれたあたしは、佐伯先輩をその場において声のするほうへと向かった。

 「ベースラインから一本ロブ送って、
  サービスラインくらいでローボレー
  。
  コース考えてね。」

 「はい!」

威力は要らない。

ボールとケンカするな。

コース重視。

先生が何回もその言葉を繰り返す。

 「相手の力利用するんだぞー。」
< 161 / 247 >

この作品をシェア

pagetop